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退去時の原状回復工事

退去時の原状回復工事

今月は入居者退去時の修繕・原状回復について記載します。

「原状回復=クリーニングやクロス張替え」という認識が強いですが、当社では、原状回復を行う際に次の3点を重点的にチェックしております。

【次の入居者にきちんと引き渡しができる状態にする】

この状態を作る為に退去時アンケート設備チェック表を活用します。
退去時アンケートでは、住んでいて良かった点を聴くだけではなく、不便だったことや、住んでいて気づいたことなど、生の声を聴くようにしています。例えば、「隣の住人の生活音が気になる」や、「春になるとベランダに鳩が巣を作りにくる」、「台風のときだけ水漏れがある」等、退去時チェックのみでは気づくことができない情報を得ることができます。
また、設備チェックについては、設備の動作確認のみならず、軽微な水漏れ、鏡の水垢、床の傷などの見落としもないように点検し、照明器具・ガスコンロ・エアコン等 ~ 浴槽のフタに至るまで、「設備」か「残置物」かを確認して記録に残すことで、次の退去時にも活用できる情報としています。

【借主・貸主の負担割合を明確にするための立ち合いを行う】

全国の消費生活センターに寄せられる賃貸アパート・マンションに関する相談のうち、全体の約40%(13,770件)が敷金・保証金関連となっていることからも、賃貸管理業務の中でも特に、退去後の敷金精算はトラブルになりやすい性質を持っていることが分かります。
これを受けて国交省でもガイドラインの制定がなされています。当社ではトラブルを防止するために、契約書に明文化すること、入居時に書面にて、傷・損耗箇所チェックを行うことを徹底することで、トラブルを防止しています。また、修理費が高額な物損箇所(建具の破損、洗面ボウルの割れ、シンクのへこみ)については、住まいの火災保険を活用することで入居者さんの負担軽減を行うことも1つです。当社付帯の入居者保険では、床の傷修理も保険が適用されるケースも多く、ガラスの熱線割れについては100%火災保険で修理が可能ですので、積極的に活用しています。しかし、入居者さんも費用がかかることはなるべく避けたいというのが本音です。退室時になって、「不具合箇所を連絡していたのに何もしてくれなかった」等の不満が爆発したら、話し合いどころではありません。入居していただいている時にも、日頃のコミュニケーションを大切にして、退去時には、貸主・借主のお互いが感謝の気持ちで引っ越しを行えるのが理想です。

【部屋の価値を上げる】

価値を上げるためには、常日頃の情報収集がカギとなってきます。全国賃貸住宅新聞が毎年出している「入居者に人気の設備ランキング」や、新築の物件情報を確認することで、ニーズが把握できます。特にランキング上位のインターネット無料マンションは、投資効率の高い空室対策なので、積極的に提案をしています。ここでも前入居者さんのアンケートを参考にして、修繕事項にプラスします。あとは、物件ごとにターゲット(性別、年齢、職業、人数等)を設定して修繕を行います(同じ間取りの1Rでも、男性がターゲットの場合はデザインクロスや床の色を工夫し、女性の場合はモニターホンや収納にこだわる等)。
また、居室内だけでなく、建物の外観や共有部の美観も大切なので、植栽が伸びていないか、ポストは散らかってないか、古い自転車はないか、雑草は伸びていないか等の確認も大切です。

このように、当社では退去時の原状回復を単なるクリーニングとして考えず、最も高い投資効率で入居者満足も実現できる機会としてとらえて、提案型サービスを心掛けています。